ドラマ「金田一少年の事件簿」第2シリーズ(堂本剛Ver)【8,9話「墓場島殺人事件」の感想】原作とは違う部分も多いが、最終話としてうまくまとまっている
2023.08.23投稿
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※この記事は<2022年4月10日>に執筆したものを再掲載したものです※
この「墓場島殺人事件」をもって堂本剛くん版の金田一少年ドラマシリーズは終わりを迎える。「異人館ホテル」と同様、原作と違う点も多くて最初は不安だったが、最後まで見てみたら今回はドラマ単体としても納得の話に仕上がってたように思う。(原作単行本では19,20巻ほかに収録)
ただ、最終話にも関わらず、墓場島に行くメンバーに美雪どころか剣持警部もいなかったから見始めた当初は不安だったのも仕方がない。なぜわざわざ美雪を外したかも分からないし、原作の麗美は性格的にはドラマの友代に近い気がするしでいろいろ混乱を招く要素が多く(ドラマの麗美は真壁が来る理由を作るための存在になっている)、そのあたりはなんとかならなかったのだろうか。
ただ、代わりにというわけではないが、真壁くん(原作ではそもそもこの話には登場しない)、佐木くん(原作でも登場はするが主にカメラ役)がいい立ち回りをしていたのがよかった。真壁くんは途中離脱したきりで終わったのは残念だったが(最後に無事だったよ的なセリフもない)、それまでの存在感はかなり大きかったし、佐木くんは佐木くんでただのカメラ役で終わらずに愉快な勘違いしたのもシリアスな話の中で一息つける癒しになっていたからだ。
それに、美雪も剣持警部も最後あたりではちゃんとはじめたちのもとへ駆け付けてくれたし、原作とは少し違う形ながらもはじめと美雪のちょこっとラブ(なのか?)もあったしで、全体的に見れば最終話にふさわしく仕上がった話になっていたように思う。
そうして「金田一少年の事件簿」第2シーズン及び堂本剛くんのはじめちゃんの話は終わりと迎えるが、ドラマシリーズを通して見ると(あくまで第2シーズン)登場人物を大幅に変更してしまうのはやっぱりやめてほしかった。変更するならするでしっかりまとまった話に落ち着けるならいいが、なんとなるだろうで突貫して作り上げた感はどうしても否めなかった。
ただ、この作品は25年ほども前のものだし、今はドラマ制作周りの環境や状況もかなり違ってるはずだから大丈夫だろうという根拠のない期待を持ちながら(制作側のことは今も昔も知る由はないので)5代目金田一を新たな気持ちで見ていこうと思う。(Huluで松本潤くん、山田涼介くんのも見ていく予定)