ドラマ「金田一少年の事件簿」(道枝駿佑Ver) 【第9,10話” オペラ座館ファントムの殺人”(最終話)感想】いまだに終わった気がしない最終話

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ドラマ「金田一少年の事件簿」(道枝駿佑Ver) 【第9,10話” オペラ座館ファントムの殺人”(最終話)感想】いまだに終わった気がしない最終話

※この記事は<2022年7月7日>に執筆したものを再掲載したものです※

道枝くん版の「金田一少年」も今回が最終話。始まるまでは長かったが、始まってしまえば終わるまでがあっという間だった印象だ。

今回の事件は原作単行本「金田一少年の事件簿 オペラ座館・第三の殺人(上)(下)」に収録されている。「第三」とあるように、オペラ座館の事件は「金田一少年」史上で過去二回も起きている、いわく付きの場所だ。

とはいえ、5代目「金田一少年」としては初めて訪れる場所。過去のオペラ座館の事件を1つ目は漫画、2つ目は小説で読んでる身としてはなんとも複雑だ。ドラマでも名前は出ていた「黒沢オーナー」に今作では金田一は会ってもいないまま亡くなっている、という世界線だと思うしかない。

さて、本編。原作の響 美土里(現オーナー響 静歌の娘)がいない、そして佐木がいる。そういう違いはあるが、さほど違和感は感じなかった。(「からくり屋敷」での環&隼人がいないことの違和感が改めて大きく感じる)

今回特に良かったのはトリックの再現だ。シャンデリアの落ちる仕組み、塔のろうそくが消えていく仕組みは漫画で見るだけではあまりピンと来なかった部分がかなりわかりやすくなっていた。そして、三鬼谷の手首のリアル感·····。どれもなかなか凝ってて良かった。(転び方はリアル感がなかった気がする·····視聴者目線で分かりやすくするために、敢えてなのだろうか)

あとは白神。ドラマでもいい感じでいやな感じで良かった(笑)ただ、原作はもっとイヤな感じだったので、もっとはじめに絡んでいったら更に良かったかもしれない。

肝心の犯人の語り。おおむね良かった。だが、あっさりしていたように感じたので、もっと語ってほしかった。三鬼谷たちはもっと酷い人たちだし、鋭治ももっと·····、いやこれ以上は語るまい。

「金田一少年」は犯人の犯行に至るまでの心境や語りが肝だと思っているが、5代目に限らずどうしてか薄味に仕上がっている印象が強い。

トリックがあそこまで再現できるなら、語りでもその力を発揮してほしい。そんなドラマ「金田一少年」がいつか見てみたい。

そして、はじめたちは日常に戻る。戻り方が普通すぎて最終話の感じがほぼなかった。少し意味深なはじめのセリフ以外は……。

そうして5代目は終わってしまったが、終わっている気がまるでしない。原作だとはじめが旅(?)に出るとかで終わったりしたが、そういうのもなかった。初代が2クールあったように、5代目も2クールあると(勝手に)信じている。「金田一37歳の事件簿」が待ってるなら、そちらもありだ。(どちらもあってほしい)

とはいえ、特に何の発表もなかったので、ただただ、今は寂しい。そんな「金田一少年」ロスを埋めるために読んでなかった原作に手を出していこうと思う。時間があれば、今までのドラマも振り返ってみたい。なにわともあれ、ドラマ「金田一少年の事件簿」キャスト、スタッフのみなさん(ひとまず)おつかれさまでした!!