ドラマ「金田一少年の事件簿N(neo)」(山田涼介Ver)【第5,6話”金田一少年の決死行”感想】友情モノには弱いのです

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ドラマ「金田一少年の事件簿N(neo)」(山田涼介Ver)【第5,6話”金田一少年の決死行”感想】友情モノには弱いのです

※この記事は<2022年5月2日>に執筆したものを再掲載したものです※

原作単行本シリーズではCasesシリーズ9,10巻に収録の「金田一少年の決死行」。今回は原作を読み返してはいないが、じぶんにとってそれだけ印象深かった話だからか、登場した時点で犯人が分かってしまった。そういう意味では新鮮な気持ちで見れなかったが、その上で見てもやっぱり好きな作品だと言える。

はじめにとって、佐木も、真壁も(ドラマ限定)、そしてきっと美雪も、大切な友人だ(少なくとも”恋人”ではない)。剣持のおっさんも世代も肩書も超えた友人と言って差し支えないだろう。(このシリーズでは出ないだろう明智さんもきっと。本人たちは否定しそう。笑)そのあたりのことをひっくるめて、「友情」が特に熱い話だとじぶんは見た。そしてラストは思わず涙せずにはいられなかった。そうそう、これだよ、これ。「金田一少年の事件簿」が好きな理由のひとつがそこにあった。

一方、”地獄の傀儡師”高遠遥一(成宮寛貴)。彼のことはやっぱり好きにはなれそうもない。自ら手を下さないことにどうしても許しがたいものがある。(実際に手を下すのももちろん許されるべきではない)いづれ脱獄するだろうというのを前提としても、このシリーズのうちに彼を捕らえることを期待してやまない。

2話構成とは言え、原作からはみ出たエピソードも多いだろう。犯人”巌窟王”の苦悩も”地獄の傀儡師”高遠のいやらしさも描ききれないはずだ。だが、ドラマにはドラマの良さがあると素直に思えた、それがこのドラマ作品でもある。

今回の一挙放送を見るまではドラマ「金田一少年の事件簿」は堂本剛くんシリーズ派と言って憚らなかったが、なかなかどうして山田涼介くんシリーズも勝らずとも劣らない。どちらにも確かな魅力があると今は感じている。「金田一N」も残り数話で終わってしまうと思うとさびしいものがあるが、今回もしっかりと見届けていきたい。
(もちろん、そのあとは松本潤くんの「金田一」シリーズも見ていく予定)