SPドラマ「金田一少年の事件簿」(山田涼介Ver) 【”香港九龍財宝殺人事件”感想】締め括りにぴったりで見応えたっぷり

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SPドラマ「金田一少年の事件簿」(山田涼介Ver) 【”香港九龍財宝殺人事件”感想】締め括りにぴったりで見応えたっぷり

※この記事は<2022年5月7日>に執筆したものを再掲載したものです※

山田涼介さんバージョンの「金田一少年の事件簿」としては最もはじめに放送された”香港九龍財宝殺人事件”。いきなり海外ロケで気合が入ってる4代目金田一はじめ。スケボー使ったアクションシーンも香港ロケも相まってか、ジャッキーチェンを連想して楽しませてくれた。そしてドラマシリーズではなぜかなくなってしまったが、うしろ髪を縛っているのも原作のはじめっぽくてとても良い。

キャストも日本のアイドルからは、Hey! Say! JUMPの山田涼介さん、有岡大貴さんがはじめと佐木として出演しただけでなく、台湾のアイドルグループ・飛輪海からはウーズン(呉尊)さんが台湾警察・李さん役で(「獄門塾」で再登場)、韓国のダンスボーカルグループBIGBANGからはV.Iがホテルのアルバイト・キムさん役で、さらに日本でも活躍のビビアン・スーさんもリュウさん役で、今も活躍中の日本人俳優・桐谷健太さんが瀧川役で出演、となかなか国際色豊かな顔ぶれ。

肝心のストーリーも原作も執筆されている天樹征丸さんが脚本を手掛けているのもあってか、なかなか重厚な物語になってて気付いたら話に夢中になっていた。美雪は今回ほぼ出番はなかったものの、彼女とそっくりのランという役も川口春奈さんが演じていることでの「入れ替わりトリック」。離ればなれになっていた兄弟が実は今回集結し、協力し合っていたという事実。そして、誤解・すれ違いによる悲劇。約1時間半の枠によくぞ収めたという気合の入った話に仕上がっていた。

ただ、一番気になるのはシン殺害時のトリック。被害者のシンをホテルから彼の部屋まで形状記憶ワイヤーを用いて移動させるという大胆なものだが、じめの謎解きシーンを見ても「そううまくいくだろうか」という疑問を持ってしまった。それを言わせれば、他のどんなトリックでもこうした疑問を抱く要素はあるかもしれない。とは言え、このトリックはかなり大掛かりなものだからか、余計にそう感じてしまった。

今作で4代目のはじめの事件を見終えたことになるが、最後に見たのが今作で良かったと思う。ドラマシリーズ最終話「薔薇十字館」では体感として終わった感じがあまりしなかったから、というのもあるかもしれない。

とにもかくにも、歴代のシリーズで未視聴なのは2代目を残すこととなった。(5代目はこれから見ていくのは当然として)松本潤くんのはじめ見たさもありつつ、歴代で最もはじめっぽくないイメージ(あくまでもイメージ)もあって、内心複雑な気持ちではあるが、しっかり見届けていきたい。

参考サイト:「香港九龍財宝殺人事件」公式サイト