劇場版「名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)」【感想】飛行機操縦まわりの描写に思わずため息

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劇場版「名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)」【感想】飛行機操縦まわりの描写に思わずため息

またまた劇場版で登場の怪盗キッド。今回もなかなか楽しませてくれた。

今回は舞台「ジョセフィーヌ」にまつわる人たちの間で事件が起こる。

もともとは舞台の公演中に宝石を盗みにくるのではと、中森警部たちが警備に当たっていた。しかし、予想に反し特に何も起こらなかった。工藤新一を名乗る人物が現れた以外には・・。

そう、ここではなんと「工藤新一」が登場する。一番驚いたのはもちろんコナン(新一)自身だ。そしてコナンの正体を知っている者も内心驚いただろう。だが、キッドは変装が得意ではあるが、毎回整形をするわけでもない。

コナンが「あの新一兄ちゃんはキッドの変装だ!」と叫び、「たしかに」と警部たちに顔を引っ張られているシーンがある。しかし、マスクをかぶっていた様子もなくこの場は収まった。これは解せない・・。

顔が似てるんだろう的なことをコナンも言っていて、確かにその通りではあるし、声も同じだが(声は新一もキッドも山口勝平さん)、まったくもって解せない。

キッドはみなをこういう考えに至らせるマジックさえもできたんだということにしておこう。

そもそも、ツッコミどころなんて、キッド以外でも探せば探すほどあるからな・・(それを言ったら元も子もない笑)

そんな茶番はさておいて(笑)、事件はコナンたちや舞台の関係者たちが乗った函館行きの飛行機の中で行われた。犠牲者は小五郎に依頼してきた、牧樹里だった。このトリックも少々複雑で、犯人の目星はじぶんは全く立てられなかったが、コナンが今回も見事に解決して見せた。

面白かったのは今回は眠りの小五郎ならずの眠りの妃英里だったことだ。しかも、変声機の声調整に慣れてないからか、一瞬園子の声に合わせてしまうというやらかしをしてしまう。(そもそも小五郎に撃ち損ねてる)

こういうこともあるのだな、とじぶんもそして事件を取り巻くひとたちも納得して妃(コナンの声)の推理を聴き入るのも面白かった。

だが、事件はこれで終わりではない。飛行機を操縦する機長達にまで毒が回っていたようなのだ。致死量ではなかったものの、操縦ができる状態ではないために事情を知った人たちは騒然。

それを新庄(実はキッド)とコナン(父に教わったらしい)が協力して操縦を買って出たあたりからの展開が手に汗を握った。

途中でキッドは蘭を運転席に座らせ操縦をまかせたあと、自身は園子の目の前で華麗に飛行機から飛び去っていったことには驚いた。だが、その理由を知った時の爽快感・・!これだから怪盗キッドも嫌いになれないし、なれるはずもない。ここに”コナン×怪盗キッド”の真骨頂を見た気がした。

それにしても、操縦席のやり取りとか操作、操縦、管制官とのやりとりとかのシーンはかなり手が凝っていて、臨場感も半端なかった。アニメーション作品だということも忘れ、リアリティを感じさせるほどだった。

実際の本職の人が見てどうかというのは知る由もないが、医療作品のように少なくとも監修は入っているだろうから大きくは違いはないハズだ。そういう意味でも楽しめる、劇場版「名探偵コナン」おそるべし!!

※筆者は[affi id=6]にて視聴しました(2022年6月末まで視聴可)

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