劇場版「名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)」【感想】大好きな彼女ができました

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劇場版「名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)」【感想】大好きな彼女ができました

今回は歌、演奏といった音楽にまつわる人たちを中心としたお話。

毎回思うのだが、専門的な知識を取り込んでるのがすごく面白いし、感心させられる。勉強になる、というと音楽業界にたずさわるわけでないのでまた意味合いが違ってくるかもしれない。だが、そういう世界を知れることは純粋に楽しい。

さて、本編。と言いたいところだが、今回は物語の中心的人物・秋庭怜子にスポットをあてたい。

有名なソプラノ歌手ということでか、なんだかお高く止まってますなあ、という雰囲気で登場の彼女。突き放すような言い方も多く、常にイライラしているようにも見える。ここだけで言えば、個人的にはめっちゃ苦手なタイプだ。

そんな中、阿笠博士のいつものクイズコーナー。コナンが答えようとしたところ、うしろの席に座っていた怜子がすかさず答えたあと、「くだらないわ」とも言い放つ始末。性格悪いなあと思いつつも、なんで答えたんだとも。

そして、ひょんなことで少年探偵団と怜子が合唱の話をすることになる。光彦が歌唱指導をしてください!と怜子にお願いし、キッパリ断られるかと思いきや、まさかの承諾。帝丹小学校のOGのよしみだから、とは言っていたが、本当にそれだけなのだろうか·····。

基本的には作品の最後までこんな感じでブレないが、このあとの様々な場面を見ていくうちに彼女のことがだんだん分かってきて、なんだか好きになっていた。

(別の意味で今作の玄太、特に大好き!)

コナンもそう感じたのか、彼女のボディガードを自ら買って出たあたりから、いよいよじぶんの中のヒロイン感も増していった。

「コナンくん、年上が好きだから····」

と歩美ちゃんが言っていたが、きっとじぶんも似たようなものなのかもしれない···。

(作品も性格も年齢・性別さえも違うが、ドラマ「ドラゴン桜」の藤井遼くんを思い出す)

その後、何度もコナンと怜子が行動を共にするのだが、コナンはもちろん怜子も最高にカッコよかった。そして、大好きになった。レギュラー陣以外ではもしかしたら初かもしれない。

そして最後に、今回の犯人のことにも触れておきたい。カケラほどは同情の余地はあるが、ほとんどは身勝手な犯行と言わざるを得ない。勘違いによるすれ違いがひとつの原因ではあったが、親しき仲にも礼儀ありと言うか、だからこそ話をすること、信頼することが大事だと言うことかもしれない。

その点、園子と蘭は大丈夫だろうと思わせてくれる場面があったが、思わず胸が熱くなってしまった。彼女たちはこれからもずっとそうであってほしいと願うばかりだ。

余談…

まだZARDの歌が主題歌になっている頃の劇場版だ、という意味でも感慨深いエンディングだった(「翼を広げて」)

※筆者は[affi id=6]にて視聴しました(2022年6月末まで視聴可)

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