劇場版「名探偵コナン ゼロの執行人」【感想】いつになくシリアスかつ複雑な物語

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劇場版「名探偵コナン ゼロの執行人」【感想】いつになくシリアスかつ複雑な物語

今回はなかなかいつもと趣向が違っていて、シリアス度が高かったように思う。毛利小五郎が警察官数人を死傷させた爆発の犯人として捕まってしまった、というのもそのひとつだ。それに伴って蘭が新一に電話で助けを求めるも、コナンになっている新一が駆け付けて来れるわけもなく。それを見ているツラそうな表情を見せるコナンがとても印象的だった。

そして、小五郎を犯人にでっちあげて捕まえさせたのはなんと安室の仕業だった。彼は彼で深い事情があるようだが、もちろんコナンが納得できるわけもなく。なかなか複雑で、深い話になっていた。もはや子供向けアニメ映画の域は越えている気がする。

実際、いつもコナンを見ている子供たちはどんな気持ちで今作を見たのだろう。そもそも、(アンパン○ンよりは対象年上~大人までの)子供向けアニメだとじぶんが思い込んでいただけかもしれない・・。もっとも、コナンに限らずアニメ自体を子供だけが見るもの、といまだに思い込んでる人もきっといるだろう。ただそれは、単にちゃんと見てないからなのかもしれない。

さらに、弁護士の事情、警察内部の事情、検事の事情、警視庁、警察庁、検察庁の各公安の事情などいろいろ入り組んでいて、にわかには事態の把握が難しく、いつもより作品に没入できなかった気がする。そういう意味でも今作は特殊な作品になっているように感じた。

とは言え、つまらなかったというわけでもない。複雑だからこその楽しさもある。いまだに十分じゃないが、少しでも理解できた時の楽しさはまた格別だ。

もちろん、いつもの最後のアクションシーンも健在だ。せっかく解放された小五郎と一緒にいた蘭たちがまたしても命の危険にさらされてしまうのだ。そして、もちろんコナンたちが助けて一件落着·····のハズだが安室のしたことが正しかったのかはいまだに分からない・・。

※筆者は[affi id=6]にて視聴しました(2022年6月末まで視聴可)

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