劇場版「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」【感想】さつきさつきで日が暮れる

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劇場版「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」【感想】さつきさつきで日が暮れる

今回の舞台は京都(+大阪)。もちろん服部平次と遠山和葉も参戦。(阿笠博士、灰原はお留守番、園子は風邪)

そして今回は百人一首がテーマになりつつ、少しだけ恋の要素も・・。といっても、新一たちではなく和葉の方だ。

普段は友達以上恋人未満の平次と和葉だが(ちなみに新一と蘭は恋人同志…のはず)、子どものころプロポーズされたって言い放つ紅葉というライバルが現れたということで、負けへんでー!!と試合にも出たことない和葉が百人一首の対決に挑む、といういきさつだ。

もちろん、全くの百人一首の初心者ではない和葉だが、それだけで挑むのは当然無理がある。ということで、平次がわざわざ呼んでくれた平次の母・静華に猛特訓してもらうという流れになる。初めて見る(少なくとも劇場版では)平次・母が美人の上に、凛々しくも頼もしい性格で一目見て惚れてしまう人が続出しても何ら不思議はないだろう。まさか今回限りの登場ではないだろうから、またの登場をお待ち申し上げる次第である。

さて、話を戻そう。一連の事件の犯人について書いておきたい。今回は特になかなか複雑な人間模様が絡んでくるので犯人はもちろん、展開が全然読めなかった。そして劇場版「名探偵コナン」において今までは身勝手かつ同情の余地のほぼない犯人が多かった印象だが、今作では動機が動機なだけに同情に値するとまでは言わないが、どうしても犯人を嫌いにはなりきれなかった。それは「金田一少年」ではよくある、誤解(又は思いのすれ違い)による犯行でもあったからかもしれない。

最後に百人一首だ。小学校の頃、少しだけ触れる機会があったので懐かしいと思いながら見ていた。といっても、劇中にあるような「かるた部」に所属していたわけでも「かるた大会」をしたわけでもない。「まんが百人一首」というものを読み漁った記憶があるからだ。まんが~にはいろいろなシリーズがあって、ほかにも読んでいってた記憶はあるが、記憶に残っているのは今はなぜか百人一首だけだ。5・7・5・7・7という短い文の中に、ギュッといろんな思いが込められているというのに子どもながらに惹かれていた記憶がある。

6月に入り、第1弾から順に観てきた劇場版「名探偵コナン」も今作で21弾。どの作品にも多かれ少なかれ思い入れがあるが、京都、服部平次(+静華)、百人一首、そして(個人的には)久々の倉木麻衣による主題歌、と好きな(または思い入れのある)題材・キャラが揃い、さらに「さつき(皐月)」にゆかりがありまくる(皐月会、阿知波皐月、紅葉役のゆきのさつきさん)という今作はいろんな意味で忘れられない話になりそうだ・・。

※筆者は[affi id=6]にて視聴しました(2022年6月末まで視聴可)

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