劇場版「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」【感想】相次ぐ爆破予告と「赤い糸の伝説」

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劇場版「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」【感想】相次ぐ爆破予告と「赤い糸の伝説」

劇場版アニメ「名探偵コナン」の第1弾にあたる「時計じかけの摩天楼」。

今でこそキャラクターが大所帯になっている「名探偵コナン」だが、主な登場人物は今作限りのキャラを除いてはいたってシンプル。コナンと蘭に小五郎、阿笠博士。そして少年探偵団の歩美、元太、光彦の三人。警察側では目暮警部と今回「はじめまして」だという白鳥刑事。そういったメンバーで繰り広げられる。(園子の出番はほんの少しだけ)

コナンたちがガーデンパーティに行ったあと、新一あてに「爆破予告」の電話がくることから今回の事件がついに始まる。コナンの推理と奮闘によって、次々に爆破を避けることができ、犯人を捕まえることができた。だが、それですべてが終わったわけではなかった。森谷のギャラリーでコナンたちが見た例の建物も爆破対象だったと気付く。

気付いた頃にはもうすでに遅く、蘭が爆発に巻き込まれ建物に閉じ込められてしまった…とさすが手に焦る展開になる。やっぱりコナンは面白い!!随分前に観たはずだが、それでもなおそう感じた瞬間だった。

そして、ラストあたり。蘭のいる場所のすぐ近くになんとか辿り着くコナン。爆発で変形した扉に隔たれて、蘭のところにはたどり着けない。扉越しに新一の声で蘭に爆弾の解除をするように言ったのにはさすがに驚いたが、ほかに手段がないから致し方がない。

最後に赤と青の配線が残り、さてどっちだ?と迷う場面での蘭のセリフ「二本とも切っちゃう?」にはさらに驚くしかない(笑)。おいおい、蘭よと新一も思ったに違いない。だが、「(どっちを切ったとしても)切り終わるまで俺はここにいるよ」という新一はとにかくかっこよかった。

この最終局面での残された赤と青の配線は蘭がギャラリーで森谷に語ったことがキーになったようだ。そして、見る予定だった映画「赤い糸の伝説」が本当の意味での最後のキーとなっていたことを知ったときは驚きと同時に感嘆せざるを得なかった。あんな場面では多くの人が「あの色」の配線を切るだろう。

新一は推理で分かり知らせようとするが、その時の蘭にはもう声が届かなかった。それにも関わらず、蘭は「その色」の配線を切ったのだ。しかも、配線を切る場面はスッと白黒になり、どちらを切ったか見ている方もわからなくもしていた。この展開は見事と言うほかなかった。

2022年6月いっぱいで[affi id=6]での「劇場版 名探偵コナン」視聴ができなくなるので(昨年公開の「緋色の弾丸」は現在視聴不可)、それまでに順次見ていきつつ、最後に第25弾「ハロウィンの花嫁」を映画館で見る、ということをしていく予定だが、果たしてどうなることやら・・。

※筆者は [affi id=6] で視聴しました(2022年6月中は視聴可)

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