ドラマ「金田一少年の事件簿」第1シーズン(堂本剛Ver)【第4話”悲報島殺人事件”感想】やっぱり男性の役者さんで見てみたかった

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ドラマ「金田一少年の事件簿」第1シーズン(堂本剛Ver)【第4話”悲報島殺人事件”感想】やっぱり男性の役者さんで見てみたかった

※この記事は<2022年4月14日>に執筆したものを再掲載したものです※

今回の「悲報島殺人事件」も原作単行本でも5,6巻に収録の初期の話。この話も犯人は覚えている状態でドラマを見ていった。もちろん1話完結にしているのでボリュームが足りないのはいつものことだ。それでもなんとか1話にまとめてるのは良かった。

最初の悲報島に行く流れも原作と違って完全に美雪主導の違いはあっても特に不自然に感じなかった。ロケ地や建物内外の様子や、山童、日本人形などの小道具(もっと活用してほしかった)、キャスト陣の雰囲気も原作と似通っていて違和感も少なかった。(クリスとの出会いは唐突な気がしたので試験会場で会ったとかひとことあれば良かった)

おおむねドラマはうまくまとまっていたとはいえ、原作にはやっぱりかなわない。漫画の実写化が難しいのは分かる。だが、そもそも1時間枠にしてさらに難しくしたためか、結末自体も変更してしまったのはやっぱり痛い。

原作では犯人の境遇がドラマ以上に語られている。金田一とももっと語る時間もあった。その上での原作の結末も印象深く、好きな話のひとつだった。改めて読み返してみるとドラマはどうにも薄味に感じた。

そして、謎の箱持ち魅惑担当の茅杏子もドラマにいてほしかったし(どんな方がキャスティングされるかと思うとワクワクする、、いや、してた…)、なんといっても碧は男性に演じてほしかった。

もちろん、碧お嬢様としては申し分ない。演技も良かった。だけど、正体を明かされてからは違和感が強かった。原作では服をはぎ取ることで正体を明かしたが(多少強引だが説得力は抜群)、ドラマでは髪と声色だけなので、どうしても男性には見えなかった。原作通りのキャストを見つけるのは難しいかもしれないが、それでも男性に演じてほしかった。碧役オーディションを全国で開催して大々的に募集してもいいぐらいだ。ここまでくれば単に好みの問題なのかもしれないが、放送当時もそして数十年を経て見た今でもそう思うのだから仕方がない。

今更だが原作から入ってドラマを見ているだけに、毎回やたら違いを探しがちなのは原作が好きだからゆえと思ってほしい。逆に原作を知らずにドラマを見た人の感想も知りたいところだ。原作を知らない脳に戻って、改めてドラマを見てみたいぐらいだ…。

第1シーズンは特に1話完結の話が今のところ多く、時間的な意味での不満はどうしても出てきてしまう。今回の話はたくさんいい点も多かっただけに惜しい。これからも同様の感想が続くかもしれないが、それでもドラマも好きなので見ていきたいし、感想も書いていきたい。5代目が始まるまでちょうど10日、なんとか引き続き駆け抜けていきたい。