映画「上海魚人伝説」【感想】堂本剛Ver「金田一少年の事件簿」集大成!

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映画「上海魚人伝説」【感想】堂本剛Ver「金田一少年の事件簿」集大成!

※この記事は<2022年4月23日>に執筆したものを再掲載したものです※

最後に見る堂本剛くんバージョン「金田一少年の事件簿」は「上海魚人伝説」。何度も見た映画なので、しばらく見てたら犯人は思い出した。でも、途中過程は恐ろしいほど忘れていた。かえって新鮮に見れて良かったと思うのはいつものことではある(笑)。

それにしても、この作品、かなり力が入ってる。上海が舞台というだけあってどの場面を見てもしっかり上海だし(高校のシーンはもちろん除く)、中国雑技団の演技も思った以上に堪能できたし、キャストや美術的なことなど全てにおいてスケールがとても大きかったし、何より映画としてもとても楽しめたのが何よりも良かった。上映されて何十年も経っても面白いってやっぱりすごいことだ。

今回も金田一でありがちのなぞらえ殺人ではあった。だけど、今回はトリックや推理うんぬんより、あくまでじぶんはだが、友情とかそういったものに重点が置かれている話に見えた。

美雪とレイリー(水川あさみ)が文通友だちだったこともそうだが、シャオロン(陳子強)とはじめ。最初シャオロンは、はじめを拒絶さえしてたが、いつしか彼と仲良くなっていったこと。どれだけシャオロンが疑われても、絶対犯人じゃないという思いもあってか、はじめが警察に追われてまで彼を助けたあたりからの二人の関係性に、とても胸が熱くなった。

国境を越えた友情、と文字にしたらとても陳腐になってしまう。だが、この作品を当時見た時からずっと「とても友情が熱い映画だった」印象だけは抱いていた。それを今回改めて見て、やっぱり熱く感じたことが嬉しかった。

肝心の犯人まわりのストーリーはやっぱり切なくて。やっぱり「金田一」だった。そして、帰国後。いつものおちゃらけで終わるかと思ったがそれだけでなく、いつになくカッコいいはじめがそこにいた。最後は決めてくるあたりほんと好き。

そうして、久しぶりに見たのも、おそらく初めて見たものも含めて、堂本剛くん&ともさかりえさんバージョンの「金田一少年の事件簿」をすべて見終った。ずっと見たかった作品たちだが、知る限りでは今まで配信ではやっておらず、VHSを買うなどして見るしかなかった「金田一」。明日から始まる5代目「金田一」を受けて数か月前から歴代のシリーズを次々と配信あるいはテレビ放送をしてくれたことに本当に感謝したい。

Tverでは見れるものも徐々になくなってきているが、まだHuluではしばらくは見れるそうだ。見れなくなるまでは2代目以降の「金田一少年の事件簿」も含めて存分に楽しんでいきたい。

まずは明日(2022年4月24日)放送の生まれ変わった「七不思議殺人事件」をはじめに5代目のはじめちゃんたちの活躍を見守っていきたい。