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今回の舞台は雪の積もった北ノ沢村になる。この村は実はダム建設のためごっそり移転してて、生まれ変わった村である。もとあった村はすでにダムの底に沈んでいるのだ。
ここまで聞いて、どこかで聞いたような話だなと思った。そう、「ひぐらしのなく頃に」の
雛見沢村だ。雛見沢ではダム建設は中止され、ダムの底に沈むことはなかったが、沈んだとしたら北ノ沢村と同じことになっていただろう。
また、劇中の北ノ沢ではほかにも、診療所、分校と「ひぐらし」を思わせる施設も存在している。
そして、作品自体はひぐらしの鳴く6月頃がメインの物語のため、雪の積もったシーンはまず見られない。だが、もともと冬には豪雪地帯となる地域だということで、それも共通する。(派生作であるスマホゲーム「ひぐらしのなく頃に命」では冬のシーンもダムに沈んだ雛見沢も見ることができる。)
そうやって勝手に心の中で盛り上がってしまったが、先の展開は当然ながら全く違う。
北ノ沢分校の同級生5人が8年ぶりに集まっていたと思ったら、そのうち1人が何者かに殺されてしまったのだ。また、8年前に旧北ノ沢で崖から落ちて以来、ずっと意識がなかった立原冬馬が目覚めたのも束の間、何者かにまた狙われてしまうという事態も起きてしまう。
極めつけは爆弾による北ノ沢ダムの決壊だ。そのままダムの水が流れてしまうと、今の北ノ沢が崩壊してしまう。それをコナンが雪崩を起こし、流出した水を止めようと大奮闘するさまはとても、とてもカッコよかった!
…のだが、自身がその雪崩に飲み込まれてしまう。それを目の前で見てしまい、雪の中からなんとかコナンを助け出そうとしている蘭の気持ちを思うと、つい泣けてきてしまった。
もちろん、結果としてコナンは無事助かったのだが、少し気になる事がある。
これは作品の冒頭でも思ったことだが、「江戸川コナン」という少年が高校生名探偵の工藤新一以上に類まれなる存在になってしまうのではないかということだ。東都線の爆発のときには”小五郎が爆弾の存在をコナンに言ったから”ということで一応は収まったが、ライブ中継でコナンの名が流れてしまった。これが今後影響するのか、しないのか。
さらに、雪山では圧倒的な大活躍を目の前で見せてしまう。少年探偵団の中ではコナンがすごいやつだってことは周知されてるものの、蘭や小五郎などの前ではなんとかそう見せないように振る舞っている。だが、今回はさすがにどう見ても普通の小学生ではない。結果的に村を救っちゃった、てへっ☆とはなりようがない。これをコナンがどう取り繕うのか!?と思っていたが、特に何もなかったという・・(笑)。
きっと誰からツッコまれることなく、そのままいつもの日常に戻っていくんだろうな。それが「名探偵コナン」なんだな(あれだけの活躍をしたのに!)と少しだけさびしく思いながらまた次の劇場版を見ていくとしよう。
(そう言えば劇場版であった出来事って本編とかで語られることってあるんだろうか。いや、きっとないんだろうな・・)
※筆者は[affi id=6]にて視聴しました(2022年6月末まで視聴可)