劇場版「名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)」【感想】「コナン」の蘭と「金田一」の美雪

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劇場版「名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)」【感想】「コナン」の蘭と「金田一」の美雪

1弾目「時計じかけの摩天楼」も充分楽しめたが、2弾目は更に面白くなっていてまず驚いき、そしてワクワクした。

また今回は、小五郎の別居中の妻であり、蘭の母親でもある妃 英理が登場したことでよりにぎやかになっている。

特に小五郎と妃、そして蘭にまつわる10年前の事件を絶妙に絡めながら、本筋の事件が進んでいく展開にはみるみる引き込まれてしまった。

本筋の方は敢えて置いておいて、語りたいことがある。それは毛利蘭という圧倒的ヒロインの存在だ。ざっくりと言えば高校生探偵とも言える金田一少年の物語にここ最近でどっぷりつかってきたが、そこでのヒロインは当然、七瀬美雪である。

彼女も蘭と立ち位置的には似ているが、新一と違ってほぼいつもはじめといるせいか、彼らの性格ゆえか、ヒロインとしては少し弱い。ドキドキさせるラブ要素がほとんどない気がするのだ。(漫画単行本を7割程度読んだ読者の体感)

もちろん、蘭にしても漫画本編では同じような存在かもしれない。(100冊ほど出版されている漫画単行本の恐らく数%程度しか読んでない読者のただの体感)だが、1弾目「摩天楼」、今回の「標的」と見ただけなのに、どちらの映画もドキドキのラブがある。直接的なものは何もないし、今後続くかもわからない。

それでも本筋のストーリーもしっかり作り上げながらも、こういった要素もしっかり組み込んでいき、しかもドキドキさせてしまうのだから感心するほかない。もっとも、ドラマ「金田一少年」でもちょいちょい盛り込もうとはしているようだが、中途半端かつ不自然に見えてしまっているので、余計にそう感じるのかもしれない。

余談だが、もうひとりだけ少し気になる人物がいる。白鳥刑事だ。前回は建築物、今回はワインに興味ありありだという。これが次回以降も続くのか、単に多趣味なのか。ちょっとだけ気をつけつつ見ていきたい。(声優さんが塩沢兼人さんという意味でも)

やがて、何度も危ない目に合いながらもコナンたちは今回も事件を解決する。蘭の悩みもどうやら晴れたようで一件落着。・・・なのだが、犯人の動機が起こした事件に対して薄すぎてモヤモヤしてしまう。ここも「金田一少年」と違うところだろう。だが、そういった違いを通して、どちらも好きだと改めて思えたのは案外大きな収穫かもしれない。

それにまだ見ていない劇場版コナン作品はたくさんある。(見ていても忘れてしまっている作品もいくつかあるはず)登場人物もあの人やこの人と、これからさらに増えていくことを考えてもワクワクしてくる。

そんな風に楽しみにしつつ、まずは3弾目を見ていくとしよう。次はいったいどんな事件で、どんな人物と出会えるのだろうか!?

※筆者は [affi id=6] にて視聴しました(2022年6月中は視聴可)

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