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今回は東都水族館、隣接した観覧車など施設全体が舞台となっている。そして、黒づくめの組織も登場する。
そしてゲスト声優さんとして、今回は天海祐希さんが出演。しかも今回の実質上ヒロインだ。最初はなんとなくぎこちないように聴こえてしまったが、キャラクター自身は記憶喪失なのもあるので、もしかしたらそれさえも演技だったかもしれない。それからクライマックスにいくにしたがって、声も次第に馴染んでいったし、ラストの彼女の叫びには思わず涙が出てしまった。
思っていた以上に好演をされていて、キャラクタ―自身もいつの間にか好きになってた。今回限りなのはとても残念だが、劇場版第20弾目の節目にふさわしいヒロインだった。
また、劇場版では初めて見るキャラが二人登場する。水無と安室だ。特に安室は優秀そうなのに肝心なとこでもやたら赤井秀一につっかかっているから、いったいどういうことかと思っていたが・・・なるほど、そういうことか。声優さんがそうだものな・・(本編のキャラ同士の因縁の方はよくわからなかった笑)。
ただ、”赤井秀一”はよく名前を見かけるけど、安室は今作を見るまで全然知らなかったキャラクターだ。今現在はもういないキャラクターなのだろうかと気になった。もしまだいるのであれば、彼は彼で人気が出そうなものだが、赤い方がこっちでも人気だということなのだろうか。・・と勝手な偏見で想像してしまった。
最後に、元太、光彦、歩美ちゃんたち3人のことを書いておきたい。いつもはもうちょっと聞き分けのよかった気がする3人が、今作では本来の子どもっぽさ全開で、わがままだな、勝手だなって最初思ってしまった。
水族館に行く予定が観覧車にも乗りたいとわがままをいい出したり(チケット代は全部博士持ち)、更に3人だけの行動を取るようになったり、高木刑事や園子に甘えて特別扱いしてもらったり、というのが正直、少々うんざりもしていた。
だが、コナンや灰原にまぎれてつい忘れがちだが3人は心身共に小学1年生だ。まだまだ甘えたがりで自由奔放なわんぱく少年たちなのだ。今までだって特に大人びた感じもなく、子供らしさもじゅうぶん発揮してはいたが、コナンたちに抑えられていたのか、基本的にはとても素直な子供たちでもあった。それが今回は反抗期なのかなんなのか、コナン達に相談もなく、勝手な行動を起こし、最後はあぶない目にもあってしまう。(最終的にはもちろん無事だったが・・)
だけど、3人がそんな子供であっただけにヒロインの彼女と忘れがたい思い出を共有できたことの意味は果てしなく大きい。そして、逆に彼らのことをさらに好きになった。(でも、もうちょっと大人しくしてくれ!笑)「名探偵コナン」はもちろんコナンが主人公の物語ではあるけど、今回は3人と1人までもがしっかり輝いた物語とも言えるかもしれない。
※筆者は[affi id=6]にて視聴しました(2022年6月末まで視聴可)